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米国国家電気規程(NEC)の違いを理解する

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なぜETL認証はすべての管轄区域で通用するのか

複数の州にまたがって施設を運営している場合、次のような悩ましい現実に気づいていることでしょう。
テキサス州で施行されている国家電気規程(NEC)の版が、カリフォルニア州やニューヨーク州で施行されているものとは、まったく異なる場合があるのです。
では、どの地域でも問題なく使用できる設備を、どのようにして確実に選定すればよいのでしょうか。

2025年におけるNEC採用の現状
2025年10月1日時点で、米国のNEC施行状況は、非常に複雑で入り組んだものとなっています。
 ・ 20州が 2023年版NEC を施行
 ・ 19州が 2020年版NEC を施行
 ・ 5州が 2017年版NEC を施行
 ・ 2州はいまだに 2008年版NEC を施行

州内であっても、自治体ごとに採用しているNECの版が異なる場合があります。
例えばテキサス州では、ある都市が2023年版を施行している一方で、隣接する郡では依然として2020年版が使用されていることもあります。
このような違いは、施設管理者や設備購入担当者にとって大きな課題となります。

解決策:「Listed(リスティング)」機器を理解する

朗報です。NECの版は異なる場合がありますが、「Listed(リスティング)」機器の基本的な定義は、すべての版で一貫しています。
NFPA 70では、Listed機器とは、管轄当局(AHJ:Authority Having Jurisdiction)が受け入れ可能と認める機関によって作成されたリストに掲載されている製品と定義されています。

ここで、ANSI認定機関であるインターテックのような認証機関による認証が非常に重要になります。ETLマークが付された機器は、以下の条件を満たしています。

 ・ 関連する安全規格に基づいて試験されている
 ・ 規格への継続的な適合性を示すため、定期的に検査されている
 ・ 北米全域で認知されている認証機関によってリスティングされている

なぜ1つの認証でどこでも通用するのか

重要なのは、試験・認証機関がどのように運営されているかです。
インターテックは、ANSI認定の認証機関として、特定のNECの版ではなく、適用される製品安全規格に基づいて評価を行います。
これらの安全規格(例:産業機械向けのNFPA 79)は、すべてのNEC版が参照する技術的基盤となっています。

インターテックがETLマークを付与して製品を認証するということは、その製品がこれらの基礎となる安全規格を満たしていることを確認している、ということを意味します。

実務での活用例:複数州にまたがるオペレーション

ヒューストン、フェニックス、シカゴの各施設に、同一仕様の包装ラインを導入すると想像してください。
それぞれの地域では異なるNECの版が施行されている可能性があるため、包装機にETL Listedマークが付いていても、メーカーは各設置場所ごとに異なる規程を遵守する必要があります。

各拠点では、現地の電気検査官(AHJとしての役割を担う)が、インターテックを受け入れ可能なリスティング機関として認識します。
検査官は以下の点を確認します。

 ・ 機械全体が適切にリスティングされていること
 ・ ETLマークが視認可能で識別できること
 ・ 配線、保護、アクセスなどの設置が、現地のコード要件を満たしていること
機械自体の認証は設置場所によって変わりません。
変わるのは、電線サイズ、過電流保護、保守用アクセスなどの具体的な設置要件であり、これは各地域で採用されているNECの解釈によって異なります。

複数の管轄区域での運用に向けた実践的なステップ

異なる管轄区域での設備調達および設置を簡素化するために:

1.インターテックのETLマークのように、普遍的に受け入れられている認証マークを標準化する
2.個々の部品認証にこだわるのではなく、機械全体のリスティングに注目する
3.リスティング自体の有効性ではなく、設置要件にばらつきがあることを理解する
4.認証機関のリスティング製品ディレクトリへのアクセスを含む、文書を適切に管理・保管する
5.地元の管轄当局(AHJ)と早期に連絡を取り、具体的な設置要件を確認する

必要なリソース

NFPAは、各管轄区域がどのNEC版を採用しているかを示す便利な施行マップを提供しています。
これらのマップは以下のURLでご覧いただけます。
https://www.nfpa.org/education-and-research/electrical/nec-enforcement-maps

これらのマップはコード採用の違いを示すだけでなく、普遍的に受け入れられている認証機関と連携することの重要性も強調しています。

まとめ

管轄区域ごとに異なるNECの版があっても、設備購入の判断を複雑にする必要はありません。
米国全土のAHJに受け入れられているANSI認定機関、インターテックのETL認証を取得した機器を選ぶことで、地域ごとのコード版に関係なく、設置をスムーズに進めることができます。

ETLマークは、個々のコードの版を超えた安全へのコミットメントを示しています。
これにより、米国全50州で自信を持って運用できる柔軟性が得られます。
NECの採用状況が州ごとに異なる環境において、この一貫性は非常に貴重です。

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この記事を書いた人

インターテックジャパン 電気・電子部門編集部

インターテックジャパン 電気・電子部門編集部

2005年にインターテックジャパン株式会社に入社。電気・電子部門の営業として、主にIT機器、医療機器、家電製品のEMC試験、無線試験、PSE試験などの各種試験・認証業務に従事。